VOL.703
タイトルにあるような状況は
はっきり言ってめったにあるものじゃありません。
グリストラップメンテナンスに30年近くかかわってきた私でも
実際にわたしの耳にとどいたのは3回
一つはある大手企業の社員クラブの厨房
30年前は現場にも通っていましたから覗かしてもらったら
グリストラップの底が見えて担当の料理長がびっくりしていました。
2回目は居酒屋のおやじさんからの電話
帰りしなグリストラップに粉を撒いて
納豆菌に「がんばれよ」って声をかけているんだと話してくれました。
嘘みたいな話ですが
そういう心持の人はうまくいく確率が高いと思います。
納豆菌が困ることをやらない
バイオメンテナンスの基本ではないでしょうか
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こんなレビューを見つけました。
Sさん
定期的にグリーストラップの清掃をしていましたが、
ある日から臭いが出始め、清掃しても消えなくなりました。
商品購入初日、営業終了後にぬるま湯に入れて撒くと、すぐにグリーストラップの臭みが消えました。
素晴らしいです。
しかし翌日営業終了時には
、再びグリーストラップから臭いがし始めました。
塩素系洗剤との併用はダメだと書いていましたが、食洗機の洗剤が塩素系でした。
塩素系洗剤が、納豆菌を死滅させたのだと思います。
休店前日に撒いてみますが、食洗機を使用しない訳には行かず、
効果の持続は難しそうです。
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この方もよくわかっていらっしゃる
わかっているけど止められない。
そういうものです。
中性に近い食器洗剤を使えばいいのですが
業者との関係もあってそうもいかない。
こういう厨房はバイオミックスだけでなく
バイオメンテナンスには向いていないのかもしれません。
わたしも無理には勧めません。
さて3回目はつい最近
喫茶店、もともと油の使用量はおおくありませんが
チョコレートパフェなどを多く出す店だそうです。
バイオミックスをまいて半月、久しぶりにグリストラップをのぞいたら
底がみえてびっくりして電話をかけてきました。
「バイオミックス撒きすぎたのではないか」
さすが経営サイドの人は着眼点が違いますね。
経費節減、常に頭の中にあるのでしょう。
でも実際は
水の使用量と油の量、グリストラップの大きさ
これがうまくあって納豆菌がグリストラップの中でうまく住み着いてくれたのだと思います。
グリストラップの壁、仕切り板、油の下面
そこにバイオミックスの納豆菌が多くいるはずです。
それから面白い現象を一つお伝えします。
納豆菌がうまく働いてくれると
油と水の境目がきれいに分離してくれます。
汲んでも汲んでも下から湧き上がってくるグリストラップの油
その状態を見慣れた人にはちょっとした驚きだと思います。
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