VOL.１３６６
食器洗浄機 塩素性洗剤と中性洗剤
食器洗浄機を使用する際、洗剤は通常、塩素性洗剤（塩素系漂白剤を含む）と中性洗剤の2つの主要なタイプに分かれます。どちらを使用するかは、洗浄機のタイプやメーカーの指示に依存することがあります。以下に、それぞれの洗剤の特性と適切な使用方法を説明します。
●塩素性洗剤
〇塩素系洗剤は、食器洗浄機内で強力な漂白作用を提供します。これにより、食器やガラスが輝くように洗浄され、茶しぶや色移りが防止されます。
〇塩素系洗剤は細菌やウイルスを殺菌する効果もあります。これは特に食器が感染症のリスクを持つ場合に重要です。
〇一方で、塩素系洗剤は環境に対しては影響があり、漂白剤の香りが残ることがあります。また、一部の食器やカトラリーに対しては腐食性があることがあります。
〇使用時には、食器洗浄機のメーカーの指示に従い、正確な量を使用することが重要です。
食器洗浄機で塩素性洗剤を使用する際、いくつかの問題点が考えられます。以下にいくつかの主な問題点を示します:●環境への影響:
〇塩素系洗剤は環境に対して負荷をかけることがあります。洗剤中の塩素が水中の有機物と反応し、有害な有機塩素化合物（例: ダイオキシン）を生成することがあるため、水質汚染の原因となります。
〇健康への懸念:塩素系洗剤は皮膚や目に対して刺激的であるため、使用時には手袋や保護メガネを着用し、取り扱いに注意が必要です。
〇塩素系洗剤を使用した食器からの残留物が食品に移る可能性があり、そのため食品中に有害な塩素化合物が含まれることが懸念されます。これは特に、食器洗浄機が完全に洗浄しきれない微細な残留物に関連しています。
●食器やカトラリーへの影響:
〇塩素系洗剤は一部の食器やカトラリーに対して腐食性がある可能性があり、時間の経過とともに表面に損傷を与えることがあります。特にアルミニウムや銀の食器には慎重に使用する必要があります。
●強い匂い:
〇塩素系洗剤は強い匂いを持つことがあり、洗剤残留物や食器から匂いが移ることがあります。これは食器やグラスに不快な匂いを残す可能性があります。
●柔らかい水には適していない:
〇塩素系洗剤は硬水に対しては効果的ですが、柔らかい水では適していないことがあります。柔らかい水中では、過剰に泡立つことがあり、洗浄効果が低下することがあります。
これらの問題点を踏まえて、塩素系洗剤を使用する場合には、洗剤の指示に従い正確な量を使用し、食器や食品に残留物が残らないよう注意することが重要です。また、中性洗剤などの代替品を検討することも一つの選択肢です。
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●中性洗剤:
〇中性洗剤は、食器や食器洗浄機にやさしく、腐食性が低いため、一般的に安全です。
〇香りが少なく、食器やグラスに匂いを残しにくいです。ただし、塩素系洗剤ほど強力な漂白効果は提供しません。汚れが頑固な場合、中性洗剤だけでは効果が不十分かもしれません。
●食器洗浄機 中性洗剤の問題点
〇食器洗浄機で中性洗剤を使用する際には、いくつかの問題点が考えられますが、塩素系洗剤に比べれば一般的には環境や健康への懸念が低いです。以下に、中性洗剤の主な問題点を示します:
●汚れの取りきれない場合:
〇中性洗剤は、塩素系洗剤ほど強力な漂白効果を提供しません。そのため、食器やグラスの輝きを復元するのが難しいことがあります。
●グリースカット効果の不足:
〇中性洗剤は、脂肪や油脂を効果的に切り取ることが難しいことがあります。このため、油っこい食器や調理器具を洗う際には注意が必要です。
●防菌効果の不足:
●中性洗剤は一般的な家庭用食器洗浄機に適していることが多いため、多くの人が安全に使用しています。ただし、特定の汚れや殺菌が必要な場合には、適切な洗剤を選択することが重要です。また、食器洗浄機のメーカーの指示に従うことも忘れずに行いましょう。
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どちらの洗剤を選択するかは、食器洗浄機のメーカーの指示に従うことが重要です。一部の洗浄機は特定のタイプの洗剤を推奨し、他の洗剤を使用すると保証が無効になることがあります。また、食器やガラスの種類、汚れの程度、洗浄機の性能なども考慮に入れて選択することが重要です。
尚、バイオミックスと洗剤の相性ですが、
塩素系洗剤とは洗剤が持っている殺菌成分に負けてしまい効果が半分以下に下がるようです。
一般的に塩素系洗剤を使ってのバイオメンテナンスは期待できません。
中性洗剤は20数年使ってきましたが安全性に関しては問題ありません。
最近は塩素系洗剤を使うところも増えてきています。
長年バイオミックスを使っていただいたところで、厨房業者の指定で塩素性洗剤に変更したところ効果が薄れてきたと相談を受けましたが、大学病院や保育園、幼稚園、介護施設では業者と意見交換したのち、中性洗剤に戻してもらったところも何件かあります。
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