ペット、カビ用のご質問
- 家には小さな子供がいるんですが
- 風呂場のカビ落としにつかえるか
- 洗濯機のカビ
- 下駄箱のカビ、臭いは消せるのか
- 車内の臭いを消したいが
- ネコ砂にまぜていいのか
- 布団にされた猫のおしっこ
- 存期間と保存場所は
- 消臭剤と併用できるか
- エアコン、除菌エアクリーナーと併用していいのか
- バイオミックスをどのくらい使えばいいのか
- 何故悪臭が消えるの
- バイオミックスはどんな状態ですか
グリストラップについて
グリストラップ投入時
- 撒くタイミングは
- バイオミクッスの使用量が判らない
- グリストラップが小さい場合は
- 既存のエアレーション設備があるのだが
- エアレーションの曝気量は
- エアレ-ション(曝気)していないと効果がないのですか
- パイプの目詰まりはないのか
- 臭いが完全には消えない時は
- いろいろなケースがふえています
その他
ペット、カビ用のご質問
■家には小さな子供がいるんですが
バイオ消臭剤への理解が進んできて最近は少なくなってきたのですが
「家には3ヶ月の子供がいるのですが・・・・・」
「ちいさな子供が吸っても平気でしょうか・・・・」こんな問合せがよク来ました。
バイオミックスがグリストラップ用に使われていたときにはなかった質問ですが、お気持ちはよく分かりますね。
子供をカビくさい環境で育てたくない、かび対策で検索したらバイオミックスと出会った。
納豆菌がカビを退治してくれるらしい、でも納豆菌,菌と名がつくから大丈夫かしら。
こういう質問は正直こまります。
マウス試験で安全性が確認されました。
養鶏場では飲み水に混ぜて腸の働きを促進している人もいます。
牛舎でも、豚、養魚場でもつかわれています。
でも心配する当人にとっては、
うちの子に対して安全かどうかしりたいのだというところでしょうか
最近ですがそれに対する答えはいつも決まっています。
ご心配なら使わないほうがよろしいのではないでしょうか
心配なまま使うものではありません、
カビ対策として部屋の換気、乾燥、掃除をしっかりやればかなり緩和されるはずです。
あまり露骨にはいえませんが
そんな気持ちをこめて無理に勧めることはしません。
子供の話をだされるとこれしかいえません。
グリストラップも含めて20年近く10万回/箇所ぶん近くのに発送してきましたが当たり前ですが何もおきておりません。
ですが20年近く微生物剤を紹介してきて、無理して説得する商品とは思っていませんので、
バイオ製品に共感、理解のある人に使っていただきたい。今はそれだけです。
■風呂場のカビ落としにつかえるか
風呂場の黒カビいやですね、
基本的には水がかからない形で(アルミフォイルに穴をあける)置いておけば、
カビは繁殖しにくくなります。
2,3日で汚れも落としやすくなります。
ただ目地に入ったカビは落とせないですから承知してください。
上の写真のようにプリンの容器なんかで作ってください。
たまに振って粉をかき混ぜるのもいいと思います。
また風呂場は湿気が強いので
袋に入れてつるしている方もいます。
ティーバックにいれたバイオミックスを脱衣場や風呂場内につるして
カビの繁殖を抑えている方もいます
■洗濯機のカビ
バイオミックス、ティスプーン1杯洗濯機にいれて洗濯物をいれずに洗濯していただければ結構です。
風呂場の残り水でやれば効果的です。(35℃くらいがベスト)
1~2時間おいてからできると最高です。
(微生物が活性化する時間が必要です)
どうしても土ぽいものが下に残りますので、気になる方は
別のポリバケツでバイオ液を作ってその上水を使えば残りにくくなります。
■下駄箱のカビ、臭いは消せるのか
下駄箱の片隅に粉末を入れたケース(15~20g)を片隅に置いてください。
小さいいれものでも結構です。むれた臭い、もわっとした臭いなどが無くなると思います。
袋に入れて靴の中に入れる人もいます。
皮の臭いなどは消せません。
■車内の臭いを消したいが
バイオミックスを袋にケースの中に入れたり、足元のマットにふりかけてもけっこうです。
エアコンつけて10分から20分ほどアイドリンング状態で放置しますと消臭可能な臭いはかなり消えます。
(消せる臭いはペット臭や釣り道具の臭い、カビ臭など)
残念ながらガソリンの臭いはきえません。
■ネコ砂にまぜていいのか
かまいません。混ぜる量は全体要領の0.5%くらいですかね、猫砂に直接混ぜてください。
バイオトイレ、生ゴミ処理ではそのぐらい入れています。
あるいはその半分ぐらいでいいかもしれません。
何匹飼っているかで違いますので自分のペットにあった量をみつけてください。
■布団にされた猫のおしっこ
基本的には無色透明のバイオ原液でお願いします。
100倍でうすめて小一時間置いてから、びちゃびちゃになるまでかけてください
そして余計な水分をふきとって自然乾燥させます。
ドライヤーなどを使った強制乾燥では納豆菌の働く時間がありません
(暖房などを使っての強制乾燥は効果が弱くなるようです、納豆菌が働ける時間が必要です。
もし殺菌性の消臭剤をかけた後でしたら、洗濯をしてできるだけ殺菌成分を流した後、
完全に乾燥させた後、上記の流れで臭いを消されたらいいと思います。
他の殺菌成分の入った消臭剤を使った場合
バイオミックスの菌が殺菌剤によって死滅しますと腐敗が始まり、
別の悪臭を発生する場合がまれにありますので注意してください。
水に溶かしたバイオ液は使う分だけ作って、残ったものは3日~1週間で使い切ってください。
■保存期間と保存場所は
粉タイプのバイオミックスは
常温で袋を開封しなければ、理論的には半永久的に5年でも10年でも保存が可能です。
一度開封しますと、いろいろな条件下での保存となりますので、半年以内にお使いくださいとお願いしています。
冷暗所、戸棚の中などにふたを閉めて保存をしてください。
冷蔵庫の中は保存にはいい環境ですが、
食料と一緒になることが抵抗のない人はおいてみてください。問題ありません
液体タイプのバイオ原液ですが、粉タイプより安定性がないので注意が必要です。
一応、常温で2カ月ぐらい、冷蔵庫で半年ぐらいとお願いしていますが
それを過ぎてもかなりの確率で使えると思います。
まず、試してみて、だめなら次の消臭剤を考えてください。
■消臭剤と併用できるか
これはなんともいえません。いろいろある消臭剤次第です。
有名なFリーズをかけた後、バイオミックスをかけますと菌が死んでしまい、逆にクサイにおいがしたという報告がきています。
基本的には殺菌性、滅菌成分の入った消臭剤とは併用しないほうがいいと考えています。
以前、使ってしまい殺菌成分が残っている場合、1回では臭いが消えず、2回、3回とかける必要がある場合があります。
最後にはちゃんと消臭できますので、繰り返し使ってくださいとお願いしています
■エアコン、除菌エアクリーナーと併用していいのか
最近多い質問です。世の中、除菌ものが増えてきたというわけですが、
基本的には、あまり気にせず使ってくださいと返事をしています。
といいますのはカビにしても消臭にしても、納豆菌を飛ばすために、
いかにしたら部屋の中に空気の流れを作るのかということが大事なんです。
空気の流れは人が生活していれば問題ないのですが
別荘や人の住んでいない実家などでは強制的に空気の流れを作ることが大切です。
■バイオミックスをどのくらい使えばいいのか
基本的には下駄箱、風呂場は一個(約15~20g使用)丁度カレースプーン1杯分ですか、
6畳間ぐらいで3個ぐらいでいいと思います。少ないと効果が出にくいときがあります。
10gぐらい使って数を増やして置く方もいます。
それぞれ使う場所で条件が違います。
上記のことは一つの目安として参考にしてください。
■何故悪臭が消えるの
よく悪臭の三大要素として
アンモニア(NH3)
硫化水素(H2S)
メチルカプタン(CH3SH)
などが上げられますが, 納豆菌バチルスは生命活動の一環としてこれらを分解できます。
納豆菌が生命活動を行うとき、
身体を構成するタンパク質を作り出ためにC炭素N窒素などが必要です。
又、S硫黄なども微量栄養素として必要になってきます。
そのため活発に活動するためにC,N、Sなどを取り込んでいく必要があり、それで悪臭が消えるわけです。
■バイオミックスはどんな状態ですか
この微生物剤は粉体です。
ちょうど小麦粉が土みたいなもので出来ていると想像して下さい。
微粒粉末がカビや悪臭除去に役立ちます。
グリストラップについて
107・・そんなにいるの
これはバイオミッックス1グラム中に存在しているバチルス菌の数だそうです。
数だそうですということは私自身では確認していないわけですが
顕微鏡で覗いたとき小さな胞子がたくさんあったのは見ております。
ちょうどビール酵母の顕微鏡写真のような印象を持ちましたが
その時は電子顕微鏡で見たものでありませんので細かい姿は想像の域を出ていません。
ただ、少々のばらつきはあるようで107以上というところが実際ときいております。
つまり108ぐらいはいるかもしれないのですが、
107といういう表現にさせていただいています。
兎に角,1グラムの中に107といえば大変な数ですが、
それが活性化すると、
早い菌で18分に1回増殖して、油や臭いを分解してくれるのが不思議です。
ただ多くいればいいというとわけではないようです。
現実には106のほうが109の菌より効果があるという事実があります。
溶けやすいという表現を使っていますが
菌が活性化しやすい環境というのが大事なんですね
1日たったらどのくらい数に増えているんでしょうか
ですから、菌の数を増やすためにも活動しやすい環境作りが大切なんです!
追伸
「バイオ原液」は10の12乗をこえると言われています。
10の12乗という数字は1兆個というわけですが
液体で状態変化もおきやすいということも報告しておきます。
粉のままだからこそ強い
バイオミッックスはご承知のとうり粉の状態で商品を提供しています。
当然、水溶液にしたらというお話はいただき
2007年の8月より発売を開始しましたが
要冷蔵で6ヶ月から8カ月の使用をお願いしています。
実際はもっと長い期間使えるようです
さてバイオミックスですが
粉のままだからこそのメリットもあります。
納豆菌は胞子状態でとどまっていますので
環境変化には比較的強い状態でいます。
乾燥させていますから保存も楽です。
温度が低くて暗い所においておけば半永久的に保存できます。
そして何よりも手が掛かりませんのでリーズナブルな価格で提供できるのです。
バイオメンテナンスの入り口としては
粉の方が楽ですね。
ただ一般家庭で使う場合
白っぽい家具、ソファ、衣装などにも使うケースが出てきますので
無色透明の「バイオ原液」のほうが便利だと思います。
バイオミックスの安全性は
バイオミックスは納豆菌を中心としたいくつかの菌のブレンドです。
納豆菌や紅茶、ウーロン茶などについている
私たちの生活の中でよくふれている菌といっていいと思います。
皆さんが普段の生活で触れる菌の85%が納豆菌といわれるくらい
ありふれた菌です
バチルスの特徴として
大腸菌やカビ菌などの生育を押さえる性質が上げられます。
ある種の抗生物質をだすため
そのためカビなどが生育できなくなり、
結果、臭いが消えるわけです
納豆菌バチルスは
哺乳類や鳥類といった脊椎動物には全く無害であることが知られています。
よく言われる善玉菌のひとつというわけです。
同じ菌が使われている「し尿処理場では」処理水で清流にすむ岩魚を飼育していますし、
バチルス菌も鮎の養殖につかわれたり、
あるところでは、鶏や豚に処理水を飲ませてにおい消しに使っています。
直接えさの中にまぜる方もいます。
バイオトイレ、生ゴミ処理など
基材が堆肥などに使われる処理済のものに関しての安全性は
農業試験場(取扱店調査)などで確認されています。
納豆菌のひとつの特徴として
大腸菌群数を激減(約30万個→約千個/ml)させた実績を紹介します。
以下は,ある事業所で納豆菌バチルスだけをを使って排水処理をした時の例です。
私どもが行ったものではありませんが1つの参考になると思います。
尚、曝気量に関してはデータを得ることはできませんでした。
処理能力 5リッポウメートル/日
処理方式 長時間曝気
BOD容積負荷 最大1㎏-BOD㎏・日
流入水質 BOD 1000-2000㎎/㍑
SS 100-200㎎/㍑
大腸菌数 50,000個/ml-150.000個/ml
放流水質
大腸菌数の減少がバチルスの特徴を表しています。
|
流入水質 |
計画
|
測定値 |
BOD
|
1000-2000㎎/㍑ |
20mg/l以下
|
7.1㎎/l |
SS
|
100-200㎎/㍑ |
30mg/l以下
|
2㎎/l |
大腸菌群数
|
5万個/ml-15万個/ml |
3千個/ml
|
0個/ml |
どんな洗剤を使ったらいいのか
天然系洗剤、中性洗剤の使用をお願いします。
弱酸、弱アルカリ洗剤でも日常的に使用しているものであれば、
菌の中にはその洗剤に適応したものが残ります。いわいる耐性が出来るわけです。
清掃のたびに突然違うものを使うのが、菌にとって大敵なのです。
微生物にとって洗剤はとても重要で、一般的に化学的薬品、
塩素系、苛性ソーダ系などの使用量が多いと効果は出ません。
環境にやさしい洗剤を使っていただければ、
微生物はしっかり仕事をしてくれます。
うまくいかない洗剤があれば教えて下さい。
情報をオ-プンにして同じ過ちを繰り返さないようにしたいと思います
その時、君はいつもそこにいた。
なんとなく古くさいフレーズですが、
バイオミックスの主成分である納豆菌バチルスを語るとき、どうしてもこの言葉が出てきます。
微生物研究では、様々な汚染環境の中で、
ある時はこの菌、そしてある時はこの菌というように使い分けるノウハウが発達してきました。
バイオミックスに使われている納豆菌バチルスはそうしたアプローチで発見されたものではありません。
色々な状況下で微生物の働きを克明に記録していくとき、
そのときどきの特殊能力を持った菌に混じって、
いつでもどこでも存在していたのが納豆菌バチルスだったのです。
これは大きな発見でしたね
つまり様々なバチルス種の色々な菌が
環境変化に応じて様々な成分を分解していくことがわかったのです。
1つの菌ですべてを分解できる完璧な微生物は自然界に存在しませんが
バチルス種の菌がいろいろ集まればオールマイティに近い能力があるのではないでしょうか
そこでこんなフレーズが
バチルスよ、その時君はいつもそこにいた。
私はバチルス菌のタフな能力に期待しています
微生物は可愛がればそれなりの働きをしてくれる
ある施設担当者に伺った言葉ですが、
”微生物は可愛がればそれなりの働きをしてくれる”
本当にそう思います。
バイオメンテナンスはある意味では環境作りへの戦いという気がしています。
私どもはバイオメンテナンスを個人が使える時代にと考えていますが
個人でも出来る工夫で充分だと考えるからです。
軽い気持ちでまずはじめてください。
何かの原因で菌が死んでも
またまきなおせばいいというぐらいのつもりでやったらどうでしょうか。
微生物は彼らの好む環境を与えてやれば必ず働いてくれます。
せっかく作業環境をよくしようとしてバイオミックスをまくのですから、
是非、環境作りに心をくだいてください。
それには殺菌成分の入ったものを併用しないということです。
グリストラップ投入時
撒くタイミングは
簡単なようで難しいのが撒くタイミングです。
勿論、厨房の空き時間がベストなんですが。
やはり作業終了後、帰るとき撒いて納豆菌にしっかり働いてもらうのが一番いいと思います。
最悪なのが厨房作業中にまくことです。菌が定着する前に流れてしまいます。
勿論、臭いを消したいときは何時でもまいても構いません。数時間でかなりの臭いが消えます。
苛性ソーダなど殺菌剤を撒いたあとは
殺菌成分が薄まる1営業日経過してから撒いたほうがいいですね。
バイオミクッスの使用量が判らない
一番難しい質問です。
日本のグリストラップは一般的に小さいですから排水の滞留時間が短か過ぎるんです。
厨房稼動時には3分から30分の間といわれています。
これでは微生物の働きも十分にというわけには行きません。
業務終了後ですと何時間か滞留していますので微生物の働きも期待できます。
仮に6時間の滞留時間があれば1つのバチルス菌は理論上100万個に増えて
臭いの成分を分解し、脂、蛋白質、でん粉質を分解してくれるわけです.
勿論、理論上の計算ですのでそのとおりにいきませんが、
それだからこそ微生物が働きやすい環境作りが必要になってくるわけです。
それなりの環境という条件がつきますが,経験値でいえば
グリストラップの容積(リットル×0.25グラム)以上を一応の目安としています.
400リットルのグリストラップですと400×0.25グラム=100グラム以上というわけです。
これを通常の投入量の目安として下さい。
初回はその1.5倍ぐらい撒いたほうがいいと思います。
小さいグリストラップの場合は
グリストラップ容積(リットル×1/3グラム)以上を一応の目安としています。
150リットルですと150×1/3グラム=50グラム
菌がながれやすいですから3日に1回ぐらいまめに撒く必要があります。
もうひとつの計算のしかたですが
浄化槽の場合ですが流入BOD量の1.0%を目安にしています。
処理の状況により投入量を加減してください
流入BOD量1kgBPD/日に対し10gです。
(1~2週間分をまとめて投与してもかまいません)
はじめにしっかりまくのがバイオミックスなど微生物製剤の特徴だと思います。
利きがよければ間隔を空けるなり、量を減らして下さい。
又、利きが弱ければ量を少し増やし、
投入間隔を狭めていってそのお店にあった投入パターンを作り上げて下さい。
グリストラップが小さい場合は
グリストラップの大きさは
グリストラップメンテナンスの一番大事なことかもしれません。
日本の場合、排水環境の割に小さなグリストラップがおおいんですね、
100Lや150Lクラスのものが多くあります。
じゃあ、その場合どうするかというと、
こまめにバイオミックスを投入し、清掃回数も増やしていく。
そして、油脂分などがそのまま浄化槽にいかないように
常にチェックするしかないと思います。
また、固形の菌や袋に菌をいれて流れにくくする対策をとっている人もいます。
小さいということは排水が滞留している時間が短いということなんですね、
油も分離する時間もないし、
微生物剤の働く時間も少ない、
ですから私の場合は上流の側溝にもバイオミックスを温水でとかしてながして
少しでも排水と接触する環境を作ろうとしています。
それでも1日中排水が流れているところは難しいですね
もうこれは側溝と一緒です。
ある会社のHPでは、そういうお店ではバイオメンテナンスをしてはいけないとさえ書いてあります。
グリストラップを計画段階で粗末に考えていたところは
それなりに苦労するということでしょうか。
日本にあるグリストラップの3割はバイオメンテナンスにむいていないといわれています。
できる場所とできないグリストラップその見極めも大切だと思います。
既存のエアレーション設備があるのだが
こんな問い合わせをいただきました。
既存のエアレーション設備があるのだが使えるのかというご質問です。
(エアレーションとは空気の送り込み装置ということです,酸素を好む好気性微生物ですから
より効果的にするためエアレーション設備を取り付ける場合があります。)
問題ありません。
ただ、グリストラッップにエアレーションというのは議論の分かれるところです
事実、下流の浄化槽の負荷が増えるかも知れないということでやめているところもあるし、
ばっき量を少なくして油が下流に行かないようにしているところもあります。
観賞魚用のエアポンプでエアレーションして効果を上げている人がいます。
1分間に10Lから20Lぐらいのエアーを吹き込んで
エアの量を減らして下流に油分が行かないようにしているのです。
エアレーションの曝気量は
エアレーションの曝気量はどのくらいかという質問がありました。
基本的には油の量で決まります。油が多ければ曝気量が増えます。
ここで注意してほしいのは下に浄化槽がある場合です。
曝気すれば浮遊するはずの油が乳化しているわけですから、
そのまま浄化槽にいくと浄化能力が極端に落ちる場合があります。
ですから少しずつ曝気量を増やして様子を見ながら曝気量を決めて下さい。
それからグリストラップの最後の槽は曝気しないという方法もあります。
そうでないとグリストラップのトラップの意味がなくなってしまうわけです。
ハンバーガーショップなど油分しか含まれてない排水のところは
微生物のための栄養バランス(炭素ー油、窒素ー野菜)が崩れていますから
バイオミックスの投入量を増やすしか有りません。
エアレ-ション(曝気)していないと効果がないのですか
確かに好気性の菌が中心ですからエアレーションしたほうが
効果的なのは間違いないのですが、
じゃあ、設備のないところは使えないかというとそうではなく、
バイオミックスを散布することで臭いは消えますし、
脂の量も減るはずですから、清掃が格段に楽になりますし、
回数を減らすことが出来ます。
これは推定ですが、
毎月定期的にバイオミックスをしていただいているお店の
ほとんどはエアレーション設備をもっていません。
菌が力強いということもありますが
エアレーションがなくても
充分役に立てるということだと思います。
定期的に撒くことで
グリストラップからの匂いが消え、油を分解し
そして、なによりパイプの目詰まりを予防できることは、
将来の大きな出費を避けるという意味で大事なことではないでしょうか。
それが、100Lのグリストラップで月額わずか2000円
400Lで4,000円なのです。
。
パイプの目詰まりはないのか
バイオミックスがききすぎると、パイプの中の付着物が剥離して、
それが原因でパイプ詰まりの原因にならないかというお話を伺いました。
確かにありそうな話ではありますが、今まで聞いたことがありません。
微生物によるメンテナンスを始めてから20数年、
このバイオミックスを紹介し始めてからまだ15年たちますが
パイプの目詰まりになったことはありません。
約15000回個所の実績がありますがこうした報告はありません。
それよりパイプの目詰まりが心配ところは、
お湯でバイオミックスをとかせて一挙に流し込んでこんでください。
パイプ内のぬめりを取ってくれます。
化学反応で分解しますと、
パイプの途中まで分解してそこから先は以前のままというケースがありますが、
メンテナンス業者にとっても一番始末に悪く、後処理にこまるところです。
その点、微生物による分解はほぼ均一に進行していきますので、
パイプをいためることもありませんし
穏やかではありますが、長くパイプをメンテナンスしてくれます。
小さな喫茶店ですが
逆流してきた排水管にバイオミックスを撒いたら
翌日から逆流が収まったそうです。
業者を呼ぶことを覚悟していたそうですが
大変喜んでおられました。
定期的にまくことで目詰まり予防が出来るわけです。
またあるイタリアレストランは
排水配管がつまり排水があふれ
翌日の営業停止を覚悟して
帰りしなバイオミックスを撒いて帰ったところ
翌朝きれいに排水が流れていて感動の連絡をいただいた方がいました。
土地改良剤として
ビニールハウス、白菜、大根などの
植物に散布している例
右半分にバイオミックスをまいて2週間ぐらいの写真です
かなり成長に差が出てきました。
(追加)
堆肥を作る種菌としても使われていますが、
直接撒くには、どこに効果がでるかまだ把握できておりません。
たとえばナスにまけば茎が太くなったりして都合よく実だけ大きくなるわけではありません
撒くタイミングなどわからないことがたくさんあることも事実です。
皆様方で工夫してください。
6)金魚、熱帯魚の水質改善
実際の例としてイワナを飼っているケースがあるという話は聞いております。
水槽の中にバイオミックスの主成分バチルスをいれて飼っているそうです。
イワナの大きさが50cmぐらいになっているときいたことがあります。
バイオミックスがアンモニアの分解し、
成長を阻害する菌がいなくなりますから大きく成長するのではときいています。
ただ私としては飼育のエサにまぜたり
直接振りかけるというのはどうも抵抗があるところです。
ただ一応の目安をお伝えしますと
10ppmが一つの目安となります。
1ppmは100万分の1ですから
全水量にたいして10万分の1Gということになります。
例えば50Lの水槽ですと
0.5gから1gの使用量ということですね
5gぐらい使っても構いませんが最初水が少し濁りますので
1g前後、5万分の1が一つの目安になるでしょうか
その他、いろいろ使われています
側溝の臭いを消したい。
大学病院の厨房で側溝の臭いを消したいとの依頼がありました。特に夏は臭いが強く、
週2回業者に依頼して清掃しているとのことです。
対策としてはバイオミックスを直接撒くのではなく、
一旦、バケツの中で水に混ぜ、30分ほど寝かして菌を活性化してから撒いたらどうでしょうか
ただ、頻繁に苛性ソーダで床を清掃しているので、
その場合は時間をおくか、日を改めてから撒いたほうがいいと思います。
その後の報告 その1
多分、清掃後日を置いてからだと思いますが、バイオミックスを投与したそうです
それから数日たっていますが、いまのところ臭いはないそうです。
さらに1週間後の報告をさせてもらいます。
その2
1週間後の報告です。
臭いはなくなったそうです。今まで臭いがきついので週2回業者に頼んでいたのですが、
テストということもあって1週間清掃しなかったそうです。
臭いはなく、バイオミックスの効果は認められたのですが、
残菜などが側溝に溜まり、流れが悪くなったので、業者に頼んで清掃してもらったそうです。
その残菜を掬い上げる時,下のほうから少し臭いがあがってきたそうです。
ほんの少し残念な結果ですが、まだ1回目の投与で仕方がないかもしれません。
この臭いは菌が定着していくとなくなると思います。
その3
さらに1週間後の報告です
ほぼ問題なくにおいは消えています。
しかし残菜が多く1週間清掃しないというのは
少し我慢が要ることなのでその点をどうするか検討中とのことです。
半年後の報告です
投与するサイクルが確立して問題なく使われています
1年後の報告です
久しぶりに訪れてみました。
ごくあたり前に使われていて、暑い夏にも臭いがしないと語ってくれました。
臭いを感じたら撒くという方法をとっています。
そこまではいいのですが、
前回は半年分のつもりで納品させて頂いたのですが、
菌が環境にあったのか使用量が少なくて済み、
この分だと2年ぐらいもちそうとのことでした。
売り上げ増進をはかる営業マンとしては何か複雑な思いがしました。
利きすぎても問題ありますね。
しかし、皆さんにとって悪い話ではありません。
それぞれ工夫しながら使っていただければ、こんなケースも出てくるわけです。
2年後の報告
あまりにうまく定着したせいでしょうか、なかなか臭くならないようです。
菌の使用量はその分少なくなっています。
冬の温度対策
寒い冬になってバイオミックスの効く期間が短くなったという報告が2件ほど寄せられました。
多分、冬場で温度が低くなり菌の活動が鈍くなっているせいだと思います。
15度以下では活動が鈍るといわれています。
あたりまえですが普通の動植物と一緒なんですね。
新ブレンドのバイオミックスは10度で活性化できる菌が入っていますので
今までのようなことはありません。
20度の水温の中で従来品より4倍ぐらいの分解が可能ですから
グリストラップ内の反応時間が格段に短くなっています。
それでも冬の温度対策が必要なケースでは
●秋口からつかって徐々に温度低下にならす方法です。
低温度でも活動する菌が育ってきます。
5度前後でもがんばる菌が出てくるそうです。
●投与の仕方を撒くだけでなく、
40度から50度ぐらいのお湯に溶かして
30分ぐらいおいてから投入することをすすめています。
(バチルス菌は15度から50度ぐらいの中で活発に活動します)
菌は20分で発芽して活動できる状態になります。
菌が活性化してから投与してくださいということです。
このやり方は夏に採用していただいてもかまいません。
冬になって温度がさがればにおいの問題は少ないかもかもしれませんが
使う油の量は変わりませんので処理が負担になってきます。
バイオミックスの活動も穏やかになって油の量が目立つわけです。
●そんな時の温度対策ということですが
グリストラップ内の温度も高いほうが効いてくれますので
厨房作業終了間際にお湯を流し込んでおいて
グリストラップ内の温度を上げておくのもいいかもしれません。
特に初回投入するときには効果的です。
参考にしていただければと思います。
金魚の育成に使えるか
金魚育成の会を主催している方からの質問です。
果たしてバイオミックスは金魚の育成に使えるかという質問です。
イワナを飼っているケースでは
水槽の中にバイオミックスの主成分バチルスの処理水をいれて飼っているそうです。
イワナの大きさが50cmぐらいになっているときいたことがあります。
成長を阻害する菌がバチルスによっていなくなりますから
大きく成長するのではときいています。
その他
熱帯魚、珊瑚の育成、鮎の養殖場での使用など報告を受けています。
水草の病気を治したという報告をいただいています。
水質浄化でも使われていますので
水槽の水をきれいになりますよ。
効果があるのは間違いありませんが
直接の接触はあまり勧めていません
本音のところでいえば
バイオミックスの使用量が増えてきて
いろいろな使い方されるようになりますと
私どものしらない使い方がでてきて全てが把握できなくなってきたというところが実情です。
浄化槽の汚泥を減らしたい
うまく活動している浄化槽では、これ以上の減少は難しいと思います。
しかし、うまくいってないところでは減少させることは可能ですが、
かなりの量を投入しなければなりません。
目安としては30トンクラスの浄化槽では約30キロから40キロぐらい必要ではないかとおもいます。
コストの問題もありますのでグリストラップで負荷を減らしていくことを考えられたらどうでしょうか。
120人用の合併層処理槽で15キロで生き返らせた例があります。
グリストラップでもバイオミックスの使用は
スカムも減らします。
養鶏場の臭い消しに使いたい
養鶏場の臭いを消すために、3つの方法が取られています。
●バイオミックスをそのまま散布する方法
●水の溶かして散布する方法(1000倍に薄めます。)
●バチルス菌を使った浄化槽の放流水をニワトリに飲ませる。(2万倍に薄める)
●えさに混ぜて直接食べさせる
こうした方法が取られているようです。
動物の腸内では一過性です
●胃液中の強酸条件の下では芽胞で通過します。
●腸内で活性を示します。
フィリピンから45日育成鶏が35日で出荷という報告がきています
鶏の成長が早くなったわけです、
国内の例ですが、卵の黄身の盛り上がりがいいという報告がきています
これらは今のところ胃のストレスが軽減され、腸内環境が良くなったためと考えられます。
2003年6月4日の東京新聞に有用微生物で病気を予防という記事が載っていました
記事の要旨は『日本古来の醤油蔵や味噌蔵には有用微生物が住み着いていて他の雑菌が入りにくくなっている、
そこで鶏小屋にもえさ、水に有用微生物をまぜて鶏を健康にしていく」というものでした。
実際、味の素では、タイの鶏飼育で乳酸菌、枯草菌(バチルス菌か)をエサに混ぜて腸内環境を改善し、成長も良くなっているという報告も載せられていました。
農業集落排水施設の運転方法の改善
処理槽よりの悪臭発生で周辺住民より苦情
1)運転時間の変更(気温の低いときの運転をやめる)
2)曝気不足を解消
3)MLSS不足 3000mg/mlから6000mg/mlへ
4)細目スクリーンで夾雑物を取り除きます。
水質はBOD5mg/lに改善され、勿論、悪臭は消えていたそうです。
小さな池が甦りました。
ある中学校からの報告です。
2メートル四方のビオトープがありました。
水辺の自然環境を人工的に作り上げたものですが二学期の初めには悪臭を発生させる場所になっていました。
そこでバイオミックスを500gほど満遍なく撒いていただきました。
そうしますと濁って悪臭を発生させていた場所も、1ヶ月ぐらいで水がすんでだきれいな場所に甦りました。
そして中にいた生き物たちにも変化がでてきて、8センチ以上に育ったクチボソ、手のひら半分ぐらいのおたまじゃくしと大きく育った生き物たちが出てきました。
バチルス菌には何か生物を大きく育てる力があるようです。
45日鶏が35日で出荷できたり,
方流水で50センチに育った岩魚の報告もきています。
また、亀の水槽に臭いけしで使ったら亀が一回り大きなったという報告がきています。
生ゴミ処理に使いたい
生ゴミ処理に多く使われるようになりました。
生ゴミ処理施設
方式 ロータリー攪拌方式
生ゴミ処理量 1.5t/日
滞留時間 約1ヶ月
生ゴミは水分調整のため、おが粉を入れ発酵槽入り口に投入した。
ロータリー攪拌機でよく攪拌されていたため、菌を1日2.5kG,20日投入した。
改善前(種菌投入前)
37℃ | 39℃ | 43℃ | 49℃ | 48℃ | 54℃ | 34℃ |
改善後(種菌投入後 2.5KG/日投入 合計50KG使用
48℃ | 61℃ | 65℃ | 70℃ | 68℃ | 53℃ | 32℃ |
できたコンポストの一部を種菌として返送して使うことができます。
追伸
消滅型の生ゴミ処理機で使ったとき
分解速度が速く1日ないし2日で消滅させたという報告もきています。
またある会社のテストでは
生ゴミの消滅率が従来の菌に比べて1.3倍から1.5倍高くなったそうです。
消滅率96%の報告もありました。
また、悪臭の軽減では高い評価を頂いています。
色々なケースを募集しています。失敗したケースでも構いません。
皆様の貴重な体験を公開することで参考になればと思います。
メールで質問を受け付けています。